たぶ噺。

たぶがちょこちょこしゃべります。

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運命の数式。

今日はちょっぴりアクティブな一日でした。
つっても前のバイト先に制服返しに行って、病院行っただけやけどーー。
一人の日はDEAD or ALIVE並に寝るor読書な生活なので、
それ以外の予定が挟まれ、実行するということは結構奇跡なのです。

今日読んだ本:
『博士の愛した数式』/小川洋子
博士の愛した数式
高校の頃、恐らく『冷めない紅茶』を読んでそれほど好きでもなかったので
(シンプルな名前だな、ということと"紅茶"というキーワードは印象に残ってた)
他の作品を手に取ることはなかったのですが、
最近名前を良く目にするし、結構良かった、と言ってたので友人から借りました。

まず、あぁ、女性らしい柔らかい文章だなぁ、と。
たぶが普段読むのが女性は小野不由美、頻度がかなり落ちて長野まゆみだけ、
しかも小野不由美は名前はまぁ女性のものらしいのだが、
ネットで調べて「女史」と書かれているのを見てやっと安心して確信に至る、
というくら硬い文章を書くので。
森絵都は昔から読んでるのでもう馴染んでるし。
とにかくいつも読んでいる小説との文体の差が、まずすごく印象的で、
文章に自分を馴染ませるのに少し時間がかかった。けども読み易い。

事故での脳の損傷により80分しか記憶を保持できない数学博士と、
家政婦、その息子との物語。
その閉じられたひどく小さな世界で、数を通して紡がれる関係。

ストーリーはさておき、自然に「数学」が織り込まれているのが良い。
素数、友愛数、ゼロ、三角数、√、虚数。
数学の美しさを改めて感じさせてくれます。
たぶは理系ではないんだけども、得意科目は数学。
ある時数学に目覚めてからのモットーは、「美しい解答を」。
演習問題の解答は多くても半分に折ったノートの左半分以内に収める、
テストでは答えが解らなくてもらう×よりも
説明不十分などでつけられる△で数点マイナスされる方が悔しい。
「数学の数式や定理などは人間が創ったのではない。数は人間よりも前から存在していた。
人間はそれを発見したにすぎない。その全てを理解しているのは神のみである。」
まぁたぶがやっていたのは数学という学問体系の中でも
ほんの入り口にも満たない部分にすぎないかもしれないけど、
もしかしたらたぶも「神様の手帳を盗み見る」作業をしていたのかも。
確かにそこには小宇宙を上から眺めて太陽と地球、地球と月、
その他たくさんの恒星達との位置関係を確認したり、
時にはその一つを取り上げて掌の上でひとしきり観察したあと
そっと元の場所にも戻したりして、それらの関係性を理解するような、
神秘さと美学と整然さと静けさとがあった。

話としてはめっちゃシンプルなので、映画にしたら脚色が映えそうかなぁ、と。
博士の背広に留めてある無数のメモ達が触れ合ってざわめく音とか、
そのメモに博士が鉛筆で数式を書きつける擦れた音とか、聴いてみたい。
小説としては本当に読み易い類に入ると思うので、
数学嫌いな人に是非読んでもらいたいです。

よくよく思い出してみたらば、たぶのレパートリーの女流作家には
山田詠美がありましたです。
でも彼女の文章は柔らかくはない。あくがある。
まぁそれだけ思い出したので追記。
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  1. 2005/08/02(火) 22:07:58|
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