たぶ噺。

たぶがちょこちょこしゃべります。

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神話を纏う森。

20050616210310.jpg

そういえば紫陽花の季節なんやね。
病院から歩いて帰る時に気づいた。
梅雨入りした割には雨少ない気がするけど。
でももうすぐ雨が降るらしく、空気が水気を含んだせいで、
遠くの山が靄で遮られていつもよりさらに遠くに、
昔話の仙人が棲む山のようにどこか非現実的に見えた。


そう言えばバイト先に辞めると伝えました。
26日は人手足りないから考えてくれと言われたけど。
とりあえずまぁこれで10日間の休みが手に入ったわけです。
その間の予定は学校と(ゼミはさぼってまえ)、どうしても気になるとこの就活のみ。
バイトも遊びもないから引篭もりみたいな生活になるけど、
ちゃんと規則正しく生活しますよ。適度に運動もして。
健康集中週間でーす。
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  1. 2005/06/14(火) 22:35:05|
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涙色の水紋。

今日電車の中で先日買った新見南吉集を読んでたんですけどね。
何しろ短編というか童話ばっかりなのでさくさくと読み進めて
『ごんぎつね』まで来てしまったわけなんです。
自分でもこれはヤバいかも、って思ったんやけど
もう読むべきものもなくって、途中まで途中までやからと思ってページをめくったのだが。

だめでした。

自分がいたずらでうなぎを逃がしたせいで
兵十のお母さんは無念のまま死んでしまったのだと考えたごんが、
いわし屋からいわしを盗んで兵十の家に投げ入れておくのだけれど、
そのことで兵十はいわし屋に疑いをかけられて殴られてしまい、
ごんはすまなく思い胸を痛める。
というところまで読んだら、これがあの哀しいクライマックスの始まりや、みたいな
もう既に自分の中にこみあげてくるものがあって。
ヤバい、危ない、と思って本を文字通りバタンと閉じて
さっと鞄にしまったのだけど既に時遅し。
左目から一粒涙が。ぽろろっと。

急いで眼が痒い振りしたんやけどね。
眼が痒いのには不自然な涙の量やったね、たとえ一粒といえども。
まー誰も見てなかったとは思うけども。
なかなか思考が止まらないもんやから、
そういえば小学校の時『ごんぎつね』を題材に絵を描いたっけ、なんて思い出してもーて、
今度こそ眼が痒いんですでは済まされそうになかったから
必死に堪えました。

というか新見南吉が『ごんぎつね』を書いたのは18の頃だそうです。
ありえない。
カフカほどではないにしろ、18にしてこの不条理さは何だ。
いやはや。


もう一度『ごんぎつね』を題材に絵を描くことがあったら、
今度は最後の最後に出てくる、火縄銃の口から立ち昇る薄紫色の煙を描きたいな。
もちろんそれに見合う画力がなければいけないけど。
黒々と光る銃口と、驚きに硬直して銃を落としてしまう兵十の手と、
それからその静止画のような光景の中、唯一動きを持った密やかな煙。
兵十の呆然さと、ごんの不器用な小さな優しさとを溶き合わせたような、
涙のような色の煙。
そんな薄紫を画用紙いっぱいに淡く泳がせたい。
  1. 2005/06/14(火) 21:02:30|
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