たぶ噺。

たぶがちょこちょこしゃべります。

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光と影を操る者。

seiji2.jpg

藤城清治さんという影絵画家の展覧会に行ってきました。
そう、コレ↑影絵なのよ!
影絵と水彩画の組み合わせ、とかではありません。オール影絵なんです。

昔は白黒というか、黒い紙のみでやる影絵から始めはったんやけど、
その時からもう指一本一本の表情とか動きの躍動感なんかがすごい。
それがセロファンという色に出会って
影絵独特のレトロポップな感じ、なんだか暖かくて懐かしい感じを手に入れて。
その先はもう藤城ワールドが加速度つけて開花していく、という感じで。
作品を重ねるごとに色の自由度が増していく。
影絵のはずなのにどんどん光を感じさせる絵になっていく。
なんというかね、ふわぁっと降りてくる太陽の光を手に受けて
その光を手のひらの上で丁寧に色ごとにより分け、
それを黒紙の隙間に優しく落としたような。

それだけ光を自在に操っているものだから、
水や鏡とのコラボレーションも絶品で。
どこまでが絵でどこが像なのか…
もはや像も含めて一枚の絵、というか一つの世界になってました。
多分藤城さん自身も「永遠」というものを愛でているのだろうけど、
合わせ鏡になって延々と繰り返されるその世界を覗き込むと、
そこにはひどく優しさに満ちた哲学のようなものがありました。

他にも信じられんくらい精巧なものや巨大なんとかあってさ。
2階まで届く高さのものや、畳4枚分くらいはありそうなもの、
さらに畳4枚分くらいの大きさのレプリカやのに
「実物は25倍の大きさです」ってのとか。
切り出された葉の数は10万枚、花びらの数は6万枚にも及ぶらしい。
それとか普通の画用紙の大きさくらいの絵やのに、
そこに大教会にあるようなステンドグラスが6つもあったり…写真かと思いました。

聖書の世界を描いたものもあってんけど、
なんか普通にI教授が語るよりも
藤城さんの影絵1枚観た方がよっぽどキリスト教の世界観を理解できるのでは、
とか思ってしまいました。
2003年くらい作の『ノアの箱舟』なんてもう圧倒されまくりです。
とても80歳のおじいちゃんが作ったとは思えないんやけど、
それくらい長く生きてないとこんな絵は描けないとも思った。
I教授、来年からは藤城さんの絵本(というか画集かな)を
教科書にしたらいいと思います。
学生の理解度アップすること間違いなしです。
授業聞いてる度がさらにダウンすることも間違いなしです。

でも一つ残念なのが、影絵はポストカードなんかにすると驚くほど精彩を失うこと。
グッズに透明なプレートとかフィルムで
家でも光と一緒に楽しめるものがあれば良かったんだけど
ポストカードやカレンダーとかタオルとか
そんなのばっかりだったのが残念だった。
ライトアップ機能付きの額入りレプリカは80万とかでそりゃ無理やーー。
でも銀座かるたは欲しかったなぁ。
昭和の銀座のイメージと影絵の持つ雰囲気がこれまたぴったりなのさ。

というわけで画集とかなんかじゃなく是非実物見て感じて欲しいと思うわけです。
西ノ宮の美術館でやっとりますのでどーぞ。


そんなわけで久々にいい気分になったので帰ってからピアノ弾いてみました。
しばらくサボってたので指は動かんしペダルタッチも鈍くなるし
思うとおりの音も出ないし。
いつもはここで逆ギレしてやめちゃうんやけど今日はそんなこともなく。
というか久々にピアノに触れたのが嬉しかったかな。
途中で空が光って雷が鳴り、雨が降り出したので
ショパンの『雨だれの前奏曲』を弾いてみた。
譜読みは難しくはないんだけど、ほんとに曲想が難しい(たぶにとっては)。
指に力をつけて「ピアニシモ」のプロにならなければ。
感情をそのままぶつけるのでなく、控えめな演奏の中に感情を潜ませ滲ませなければ。
って思うことはいっぱいあるけど今日はそんなこと気にしない。
雨を見ながらピアノを弾きたくて障子を開けていたら、
なんだか雨に濡れる緑のもっと近くに行きたくなって。
外に出たついでに夕刊を取ったら、むっと蒸し暑い空気がたちこめていて、
額に当たった雨粒は大きくて冷たかった。
なんとなく、夏なんだなぁ、と思った。

やっぱピアノ弾かなきゃ。本読まなきゃ。
水や空気のような、というのは大げさかもしれないけど、
それらは渇いた時や疲れた時に喉を潤す冷たい水に似ている。
おじいさんが10万枚の葉を刃で刻むように、
自分は音符を追い、ページをめくる。

そうね?
そのとおり!(すみれちゃん風)
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  1. 2005/06/04(土) 21:47:01|
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